2017年5月5日

七善友法 「苦しまなくて、いいんだよ」を読み解く⑥

仏伝にはブッダは弟子たちのコミュニティを訪問するシーンがいくつか描かれているそうです。

皆仲良くしているか関係性を気づかったり、修行が順調であるか尋ねたりしていたようです。
ブッダがスムーズな修行の前提として、善き人間関係を大事にしていたことがわかります。

また善友の大切さを説かれた言葉として以下のようなブッダの言葉があるようです。

引用

「比丘たちよ。太陽が昇るとき、前兆として夜明けの光が見えるごとく、善友があることは比丘たちにとって八正道を生じる案内者であり前兆である」
(比丘(びく)とは、修行僧の意)

「善友ほど、まだ生じていない善法を生じしめ、すでに生じた悪法を衰退させる法はない。善友を持てば、まだ生じていない善法が生じ、すでに生じている悪法は衰退する」

まさに修行において善友を重要視しておられます。
しかし、善友とはいかなるものかわかりませんが、なんとブッダは定義されておられたようです。

ブッダは善友の資質を以下のように挙げています。

引用

【七善友法】
1.愛らしく、親しみが感じられる
2.頼りがいがあり、尊敬できる
3.智恵深く、理解力があり、たえず自己の向上に努めている
4.話し方を知り、巧みな方便を駆使して上手に助言や忠告ができる
5.どんな内容の相談事、質問や批判であっても熱心に傾聴できる
6.どんなに複雑、難解な内容も、明確に説明ができ、より深い学びへと導いてくれる
7.道理にあわないこと、誤った道、破滅への道へと迷わすことがない

これを読んで率直にこんな人と友人になれるならなりたい。と思ったと同時に、こんな聖人君子のような人と出会うことはさぞ難しいなと・・・

しかし、類は友を呼ぶということで、
まずは自分がこのような人間になれるよう日々努力しながらいきていきたいと思います。

日々精進

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